薪ストーブとは

薪ストーブは薪を燃料として燃焼させ、その熱を室内に循環させることにより暖房する器具です。
エアコンや石油ファンヒータの手軽さ、速暖性には引けを取りますが、比較的大きな空間を一定の温度に保つ能力、効率は薪ストーブが優れています。薪ストーブは連続運転が得意な暖房器具(24時間運転も可能です)で、部屋の中に常に熱源を置くことにより、室温の急激な上昇、下降を防ぎ、快適な温度を維持します。エアコン、ファンヒータを切ると途端に冷っ感じるのと対照的です。
いずれにしても、それぞれの暖房器具の特性、利用者の生活習慣に合わせて最適な器具をお選び下さい。

薪ストーブには

煙突が必要です

薪ストーブには必ず煙突が必要です。薪ストーブ本体で燃焼した排煙は煙突から屋外へと排出されます。また、煙突は薪ストーブの燃焼に必要不可欠なドラフト効果(上昇気流)を発生させます。是により、薪ストーブは一切の電気的、機械的な動力を用いず安定した燃焼を可能にします。
煙突の長さ、配管方法、設置環境により、ドラフト効果は影響されます。より安定した燃焼を達成するためには設置場所を入念に計画する必要があります。

薪が必要です

薪ストーブには必ず薪が必要です。関西地方ですと、押しなべて1シーズン100~500束分程度の薪が必要ですので、薪を保管する場所の確保も必要不可欠です。又、薪の調達方法も薪ストーブ設置を検討される段階で同時に解決しておかなければいけない課題です。
薪についは、十分に乾燥した薪を燃やすことにより、薪ストーブの能力を最大限に引き出し、お部屋を暖かく暖房します。乾燥できていない薪は、不完全燃焼、低い発熱量、更には煙道にタール分を付着させ、煙道火災の原因にもなります。

薪ストーブの機能

現代の薪ストーブは厳しい環境基準、燃焼効率を達成する為緻密な計算・設計の元、製造されます。 従来の開放型、暖炉形式のストーブとは違い、現代の薪ストーブは密閉された燃焼室に対し、計画的な空気取り入れ経路を配置し、空気の流入量を制御します。
是により、薪を燃やしすぎず且つ不完全燃焼をさせず、最適な燃焼状態を達成します。 一般にクリーンバーン方式、2次燃焼・3次燃焼といった機構、表現が是にあたります。
機密性能の高い現在の住宅では、薪ストーブに必要な空気量を確保するために事前に吸気経路を計画する必要があります。できる限り設計の早い段階からご相談ください。

対流熱式 / 輻射熱式について

  • 対流熱式 / 輻射熱式

    対流熱式は、薪ストーブの外壁(特に両側面、背面)が2重構造になっている薪ストーブの事を指し、2重の壁の間を下から上に空気が流れ(対流)本体からの輻射熱を上部のスリットから噴き出す仕組みです。これにより、本体側面、背面から直接伝わる輻射熱が抑えられ、家具や壁面により近づけて設置することができます。 輻射熱式は、本体の壁が1重の構造(内部にはレンガ、スカモレックス等の遮熱材があります)で、熱が全方向に伝わります。

  • 対流熱式、輻射熱式?どちらを選ぶ

    対流熱式と輻射熱式どちらを選ぶか困りますね。以下の内容を少し参考にしてください。  
    ■ どちらの構造でも、薪ストーブの基本の構造・サイズが同じであれば、部屋の中に伝わる熱量の合計はほぼ変わりません。又、部屋全体でみると、暖かい空気は上に上がり部屋の反対側で壁に当たって下降してくる動きは同じです。  
    ■ 対流式は上述の通り壁に比較的近くても熱が伝わりにくいのが特徴です。部屋の間取りで、どうしても壁の近く、家具の近くになる場合は検討下さい。 
    ■ 輻射式は壁と並行の設置や、お部屋の中央部などに設置でき、比較的離隔距離が取れる場合に最適です。薪ストーブ全体からじわっと熱が伝わり、薪ストーブを囲んで温まります。

薪ストーブを思い立ったら考えてみること

一言に薪ストーブ設置と言ってもどこから考えてよいのかわかりにくいですね。以下に検討すべき項目を上げてみましたので参考にしてください。
とはいえまだまだ分かりにくい事ばかりだと思います。是非ショールームへお越し頂いて、担当に質問してください。丁寧にお答えいたします。

まずは薪ストーブ生活を想像をしてみてください

少し具体的に検討しましょう

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